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“現在バイアス”


やっとわかってきても、もう手遅れかもしれない。前にも触れた、『ライフシフト』という本の「第7章:新しいお金の考え方」を読んでいて、わたしが金銭感覚、経済思考にいかに弱いかを痛感させられた。「象」(巨大な前頭葉、長い目で自分の利益を考えられる)と「象使い」(小さな辺縁系、目先のことを優先させる)のたとえがおかしかったが、「人間が目先の欲求に屈しがち」というのが、いまの自分に当てはまっているように思った。いまの100ドルか、来週の105ドルか、と言われたら、今すぐの方を選んでしまう。お金が入って来たら、少しは貯蓄にまわすべきなのだが、返済に迫られ、いまの気持ちに押され、使ってしまう。「銀行に100ドル預けて、利息2%の場合、5年後は?」の問題を見ただけで気分悪くなる。複利計算なんて論外……。ここを何とかしないと、もう先がない。――だが、気を取り直して、”現在バイアス”に気を付けて、冷静になり、自分の能力を発揮すべく頑張ろうと思う。

でも、「象」が反撃する。「おまえは、かなり几帳面だし、頭人間だよ。」と。きちんと収支ノートもつけているし、日記も欠かさないし、本も読んでいる。詩や文章もよく書くし、一時の感情に溺れてしまうこともない。ときどきちっぽけな「象使い」に魅惑させられるだけじゃないか。ただ、その一瞬の迷いやミスが問題なんだろう。だから、気が付いたら、また起き上がればいいだけ……。

その意味で、「人間、頭が全開し、働き始めたら、いまのような事態も、さっさと変えていける」という高麗恵子先生の言葉がうれしかった。ありがとうございます。(2022.3.9.)

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東京高麗屋にて
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高麗恵子ギャラリーにて
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再び平和祈念公園に