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猛暑日記


     
昨日、あまりに疲れたからか、今朝は9時過ぎまで寝てしまう。もう気温が32度もある。汗まみれの衣類を洗濯する。そして、ベランダにしまっておいた扇風機2台を取り出し設置し、大掃除。でも、ほんとうは山歩きに行きたかった。ここ二週間以上歩いていないし……。それでも不要不急の外出は控えるべしと、テレビが言うし、確かに熱風吹き付ける街へ出ていく気にはなれなかった。
 片づけと読書の後、5時半ころ、芦屋の本屋と文具屋へ行くべく外出する。欅の並木道を歩いていると、しゃれた料理屋やブティックがいくつもできていて、街も人も変わっていくのだと実感する。ただ、あまり親しみを感じない自分がいる。そう、すこし「異邦人」気取りで、自分自身について、思いを深めていく。
 ぼくは頭が良いのだろうか、並み以下の知恵しか持ち合わせない凡人にすぎないのではないか。さりとて、バカな連中も沢山いて、かれらとは組みしたくないし、相手にもしたくない。だから「暗愚」とは思わないが、他者に秀でるような能力もなく、財力もなく、更には体力までないと思えば、面白くない思いにも駆られる。猛暑の中、オロオロ歩くしかないのか。
 今さら何ができるというのか、教師としても、ひとりの大人としても、なんの実績も上げ得ず、だれの役にも立たず、いつまでも若者のような未熟な考えと行動で、失敗ばかり繰り返し、人々の親切で、やっと支えられているだけではないか。決して褒められる存在ではなさそうだ。
 ただ、ここで自分でも不思議なのだが、自分の人生を否定的に捉えるより、むしろ明るく肯定的に眺める気風がすぐに沸き立ってくるのだ。駅近くのCO-OPで、うまそうな惣菜をいくつも買ってしますし、本屋では、『きみのお金は誰のため』(田内学著)という教養小説を手に取ってしまう。金銭感覚に疎い自分を何とかしたいと、この年になっても思っているのだ。もう、今の自分のままで、人と交わり、子どもたちと接し、明るく生きていけばいいのだと思いつつ、どんどん変わっていきたい思いもまだ強いのだ。明日は、『スピノザ』をもう少し読み進めよう!

 昨日のうれしかったことも、やはり書き留めておこう。
 T高校での、小論文指導講座の最終日(20分ずつ5回の個人講座で、土台無理な企画だったのだが)、Sくんが、なんとか1000字の文章をそれなりに書いてきたことだ。そして、改めてわたしと出会えて、いい勉強ができたということを熱っぽく語ってくれたことだ。ただ、その胸ポッケットに単語カードが入っていて、「ともあれ共通テストで9割はとらないと話にならないのですよ」と語るかれの受験勉強の大変さに共感してしまったが……。かれならいい医者になるだろうと、妙な確信が持てたこともうれしかった。(2024.7.6.)
 付)かれに、勉強だけでなく、強運を掴むことも大事、それには、感覚を良くすることが大事で、たとえば、毎日なんかノートに書き着付ける(イダキシン先生伝来の「修養ノート」のこと)のもいいよと、話してしまった。

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