煌めくいのちの大河
2月15日、三鷹 風のホールでのコンサートは今までにない新しい経験でした。大変素晴らしくて感動しました。有り難うございました。
第一部では最初、今までの先生の演奏と違っていて戸惑いましたが、(今までの先生の演奏)と思っていること自体がおかしいと気づき、戸惑いなどは相手にせずに全身を先生の音に委ね、静かに聴き続けていると、ある時からワクワクして楽しくなってきました。いのちの中で幼子たちような光の粒々が活発に飛び跳ねて、いのちは新しく目覚め、全身が生き生きと躍動してきました。(ああ、これを情熱というのか・・!)と、身体で分からせていただき、自分の中に埋もれていた情熱が目覚め、先生の演奏されるピアノの音と共にどんどん躍動し力強くなっていくことが大変に嬉しくて幸せでした。
第二部では「愛」が深く、深く心に滲み入りました。
15日は妹の命日でした。妹の冥福を祈り続けてきましたが、どこか距離があり遠くにいる感じがありました。私は家族を粗末にしてきました。両親のことも妹のことも・・。愛が分からず、自分中心で、みんなを傷つけ悲しませるばかりしてきました。そのことを深く悲しいと感じ、先生の演奏に聴き入っていると、きらきらと無数のいのちが煌めいて大河のように流れていきました。その中には自分のいのちもありました。みんな一緒にきらきらしながら、大いなる存在にいだかれ大河となっているのです。不意に胸の奥からこみあげてくるものがありました。煌めくいのちの大河にいだかれ、悲しみは愛へと変わっていきました。そして妹が新しくなって私と一緒に生き始めたことを感じる瞬間がありました。(今までごめんね。これから一緒に新しくなって一緒に生きていこうね。)と心で妹に呼びかけて先生の演奏を聴き続けました。
ずっと続いてきた悲しいこと、悲しいとすら気づいていなかった悲しみは、先生の渾身の演奏で愛を経験し、悲しみが愛へと変わっていくことで、初めて人間は人間と成り、初めて情熱を持って生き生きと生きられるようになるのですね・・。先生の音にいだかれて魂は深い深い旅をし、気づき、目覚め、どこまでも新しく生まれ変わっていけることに、深く感謝いたします。
最後のアンコールは大変に素晴らしく、幸せいっぱいでした。みんなの手拍子が先生の演奏に合わせてどんどん力強くなり、ホール全体が炸裂するほどに大きく響き渡ることに感動し、人間って凄い!素晴らしい!と心から感動しました。
コンサートの一席に座り、楽しく、生き生きと躍動し、感動する中で、人間として最も大切な愛を経験させていただき、愛を強く、深く、育んでいだだき、生きることに目覚め、そしてこの度は情熱に目覚め、真の人生を歩んでいけますことを心から感謝いたします。