災難と感謝

それは、あまりにも突然の出来事でした。先日の夜にお店で商品をしゃがんで見ながら立ち上がった瞬間、気持ち悪いと感じると同時に失神、気づいたら転倒していました。左の顔面を床に強打したらしく、強い痛みと麻痺で一体何が起こったのか自分でも把握できませんでした。その後あまりの気持ち悪さと痛み、痺れで夜中1時に救急車を呼び、不安で胸が押し潰されそうでした。ですが、車内で心電図を測定している中、突然胸に光灯り、あたたかく私を包み込んでくれたのです。先生を感じると同時に安堵が広がり涙がこぼれました。その後3つ目の病院で搬送を受け入れてもらえました。搬送先が決まらずに、たらい回しされた挙句に亡くなる方のニュースをつい思い出し手を合わせました。レントゲンの結果は左頬と目の骨を骨折していました。幸い脳には異常がありませんでした。3時に帰宅した時、夜空を見上げながら無事に帰宅できたこと、今生きていることに感謝しかありませんでした。数時間後、朝1番で検査の為に訪れた脳神経外科病院は人であふれかえっていました。移動ベッドで検査に運ばれる女性の姿を見た時、大変失礼ながら生きている人には見えず衝撃でした。診察した結果、顔の骨折の影響で左鼻から口にかけて神経麻痺が生じ、痺れが生じていることがわかりました。手術をするかどうか２週間以内に決めなくてはなりません。再度レントゲンを撮る日程を医師が指定した日は、三鷹コンサートの日でした。すごいと思いました。手術をしても麻痺が治るかどうかわからないのであれば、今までもそうであったように私は自分の体を信じようと思います。

昨日の朝目覚めると、左目縁が内出血していました。骨が折れるほどですから当然なこととはいえ、自分の顔に申し訳ない気持ちです。一歩一歩足を踏みしめながら、倒れないように出勤しました。幸い喋れるので見た目では人は気づかないのでよかったです。左側の頭が重く感じ、顔の痺れと痛みはありますが、働けることはありがたいと思います。無理は禁物ですが、家で大事を取るより働くことで気がしっかりし、人と接して笑顔をいただけるのが何より嬉しいです。自分が強くなれます。とんだ災難ではありましたが、今在ることに感謝の気持ちでいっぱいです。今日も元気に働いてきます。ありがとうございます。