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火の鳥。いのちど真ん中。


火の鳥を追い求め壮大な叙事詩というか神話を漫画やアニメで描きつづけられた手塚治虫さん、いだきしん先生の80年目のクリスマスの日に劇的な登場と驚きました。さらに先生からコンサートのテーマはシリア映画「ナツメヤシの血」の「フェニックス」と偶然同じだったともお聞きし、内面で何かが爆発して真っ白になるような心地よい衝撃でした。

火の鳥は学生時代にはじまって買ったものもありますが、喫茶店などで見つけては読破し、黎明編や鳳凰編、未来編などは何度も読みました。手塚さんのライフワークでアトムやリボンの騎士、どろろやブラックジャックなど様々な作品を描きながら継続されてきたシリーズなので、一貫した繋がりは感じていたものの確かにもう一度一気通貫して読破したい神話で、確保しました。今振り返れば阿蘇山や猿田彦、ヒミコ、クマソなどが登場する黎明編はまさに神話の始まりを感じさせるものでした。手塚さんのドキュメンタリーやインタビュー番組もよく見ていましたが、過去から未来へ、未来から過去へを繰り返し、徐々に現代へ向かい・・、自分が死ぬ時に「火の鳥」は完結すると仰っていたようですが癌に冒された身はそれが叶わず亡くなったとのことでした。亡くなられてからまもなく35年、この25日に手塚さんご自身が遂に火の鳥と逢えたのでしょうか。

「ど真ん中」については先生にお逢いした頃からずっとお聞きしてきました。アントレプレヌールサロンの時間はじっと耳を澄ましながら内面深く問うていました。手塚さんの人生と膨大な作品群は生死を超えた いのちを問い続けておられました。「鉄腕アトム」はまさに資本主義社会を代表するテレビ番組でオマケなどに次々と利用される商品群に塗れながらも子どもたちに夢といのちの素晴らしさを伝えることがミッションのように貫かれたと感じます。結果的に虫プロを倒産させてしまってもすぐに立ち直り、商品、資本の枠組みを突破して描き続けられました。アトムはいつか「火の鳥」の一つの物語となる予定だったようで、神話とは程遠い日常を過ごすあの頃の子どもたちさえもあの豊かな神話、手塚ワールドへ包み込まれる可能性があったことも知ると手塚さんのど真ん中に迫っていく生き様が実感として浮かび上がります。

さらに先生が取り組んでおられた老人ホームを核にされた「まちづくり」の一つ一つの動きを繰り返しお聞きすることで漸くそこで培われていた「愛のフィールド」が時空を超えて「今」に蘇るかのようなこの頃です。「ど真ん中」を生きるよりない「いだき」の時代への大転換期に資本の枠を超え、神話を逞しく生きる力を育んでいただき心より感謝致します。いつもありがとうございます。

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