満ちる今
私にとって1月17日、阪神淡路大震災のことは個人の人生にとってもいだきを受講した一人としても忘れられないことです。今まで毎年巡り来る1月17日にこの場でも多くを書いてきました。自分の経験したことは途轍もない自然の猛威に呆然としている暇もなく、引っ越しして間もない近隣の人を巻き込んで毎日避難所に通いました。何もかんがえている暇はなく体が先に動きました。今年はあの日の書き込みが多く、私にとって1月13日を経験した今こそ、あの日を過去にするのではなく、未来に生かす時。どうしても書き込みをしようと朝一番、いいえ昨夜からいのちが向かっています。あの時が一番純粋であったこと、未曾有の地震で社会構造も仕組みも何もかも壊れて何でもできたことを昨日のことのように思い出します。ノモスが壊れていたのです。一個人ではありましたがいつの間にか避難所の小学校の教頭から私に直接物資のことで電話があったりしました。無我夢中というのはあの事でした。あの頃のことを書くことは限がありませんが、畏れ多い言い方かもしれませんが目の前の人の為に一番なんでもできた貴重な経験でした。
社会が機能を取り戻していき、最大の機会も潰えていき、いつの間にかノモスの渦にのみこまれていました。あの時の被災地に来られた先生の力強い握手は忘れてはいません。
昨日の満月は全く違う純粋な光。今の時に何をするのかと問うてきます。あの日を過去でなく未来に生かすために今を活かされている。いままで助けてくれた大勢の働きかけのことを具体的に考えました。今日から3日間の府中のコンサートに私はどうしても今は身を運ぶことの目途はありません。助けあった働きかけを一番に感じ、どうか身を運んでいただけますようにと。
ありがとうございます。西川久美子