海に向かって
海に向かって
夏の午後、住宅街をスクーターで走っていくと、風が心地よい
やけに空が明るくなって、海が近いことを体が感じ気持ちいい
そうだ、海辺まで行ってみよう!なにすべてはそれからでいい
道が大きく湾曲し、松林が現われ、海の水平線が見え出した
その小さな丘陵を越えると、意外に大きな海がそこにあった
今日は風もあり、波も立ち、海岸に人もいて、夏が笑っていた
海に向かって、風に吹かれているだけで、感覚は新鮮になる
さっきまでの焦りにも似た鬱屈と、自己否定の思いは消滅する
酷暑の中でもこういうオアシスがあって、もう一人の私が蘇る
やっと『存在と時間』の序論まで読む。民謡研究の論考もA4で4枚ほど書く。これまでの資料整理も大分進む。今更、何をしようと大成するはずはないと悪魔がささやくが、一歩でも前進できれば!と精進にしている。明日まで頑張って、明後日火曜日の夜には、東京に旅立つ。連続コンサートで、感性が腐らないように、ちょっとでも頭が良くなるように、そして、元気を手にすることが目的だ。