活きるいのち
仕事を終えて、慌てて時計を見ながら仙台コンサートのライブ配信をつなぎました。その瞬間、キラキラ輝く光の粒子が次々と飛び込んできました。一瞬にして全身の彩度が上がり、淀みもくすみもなくなりました。それまで気持ちが重く沈んでいたわけではないのにです。わずか10分あったかないかのコンサートでした。あまりにも深く次元を超えて、時計で見たわずかな時間とはかけ離れている、この経験は何かと考えていました。高麗さんの書込みをお待ちしました。合点がいきました。メッセージを、お読みしているだけで涙が溢れます。
ここ1ヶ月近く、右足に痛みが出ていました。直ぐに整形外科に行きましたが骨には異常がなく、左足とのバランスが悪いせいかもと、右足の筋力をつけるリハビリと共に自宅での体操を始めました。と同時に過ったのは、左足と同様に右足も悪化しているのではないかとの不安です。先生から講座で「心配しても体に障るだけ」とお聞きしながらも、目に見えない右足の中で起こっていることを案じながら、指折りドクターの診療日を待っていました。ドアから顔を出して私の名前を呼ぶドクターの笑顔を見た瞬間、安堵で全身の力が抜けるようでした。開口一番「違う」と一言、いつもと変わらぬ真っ直ぐな瞳と、足に触れるあたたかな手がありました。この1ヶ月の不安が一気に吹き飛び、涙が滲みました。更に左足を測ったら、2cmも細くなっているのです。「この方がいてくださるなら、何があっても乗り越えていける。」スーパードクターに出会えた感謝でいっぱいです。昨日、韓国滞在から戻ったばかりで今日の診療が終れば明日からはアメリカと、休む間もなく世界でリンパ浮腫の学会や手術活動を行っていらっしゃいます。穏やかな笑顔を見ながら「お気をつけて」と声に出し、いのちが守られますようにと祈ります。1点の曇りもない爽やかで、あたたかい笑顔のドクターを見つめながら、私もそう在りたいと強く願います。高麗さんと出会い、先生と出会い、生かされたいのちは更なる出会いで、活きるいのちとなっていると最近起こることから分かる今です。ありがとうございます。仙台コンサートのオンデマンド配信を、楽しみに待ちます。そして、京都へと向かいます。