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波千鳥


前略、
龍がクビを左右に振りいななくところを、
先生は素早く馭ぎょして、パイプオルガンの
演奏がはじまりました。

今日は、いつもより地下鉄の降りる駅をひと駅先にし、
歩く距離を半分にしようとした所、

列車は3駅先に、わたしを風と共に連れ去った。
急行だった。妖精はそばにいる。

勘違いで、さくらホール経由で来たと思えば、
到着時間に、なんの違いもない。

いつぞやの新宿の高句麗伝説で、
ホールがおもいっきり、音と光でジャングルになり、
そのまま今にいたっており、
今日もステージ上手、右のカベは
ときおり木々が生い茂って見える。

龍は優しく天に上り日輪となる。
いつか皆で見た日の出の音だ。

地球が太陽をまわっているか。
星の運行、銀河のきらめき。
監督が高句麗伝説で見せてくれる、オレンジのちょうわくせい。

先回、新しい神が登場したとは想像できない。
神につつみこまれる。パイプオルガンの音。
全身うち震える。

ピアノもシンセサイザーの音をかなで。
感動の連続連続、ホントに幸せだ。

今日は、せき、くしゃみ、かさの倒れる音もしない。
いや、大したもんだ。
ほめてやってください。
先生のこんしんの演奏の前では、
あたりまえの事だけれども。
今まで、ひどい時が多すぎて。

なおかつ、クラシックのコンサートでの
無理やり、おしだまった、苦しい、きゅうくつ感はない。
素晴らしい。

今日、生き生きして、なんか出来そうなうまくいきそうな予感。
駄目だ駄目だと、思っている自分が嘘のよう。
生まれ変わったか。?

先生、高麗さん、監督、先輩、なべさん、スタッフの皆さん
皆さん今日はもよろしくお願いいたします。
いつもありがとうございます。早々。

追伸、着物のがらが、
電子顕微鏡写真のケミカル模様に見え
こんなうずまいた様なやつが
ガン細胞を滅するのだ、と思った
が、
裾で鳥が、手に手をとって飛んでゆく。
波千鳥。とりでした。
あ、うわさのガルーダ?かも。

あとの帯は龍が飛んでゆく。
では、のちほど。

追伸2
このハンブルク製のスタンウェイは、
重厚感あふれる中にも華やかさがあり。
え、アメリカ版?
二分の一の確率、さ、どっちでせう。?

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