気を取り直す
気を取り直す
そうか、あのトラブルは、わたしのミスになり、レイオフなのか
そうか、あの買い物は、衝動に駆られたまでであり、いまの金欠なのか
そうか、あの物言いは、忖度や配慮が足らなく、その人の熱意をそらしたのか
夜中に、何度も自分のいたらなさに立ち至り、苦悶を抱え、反転する
だけど、わたしは精一杯行動し、対立を避け、素直さを失わなかったはず
やがて、肉体的疲労が心の憤懣に打ち勝ち、なんと7時間くらい寝てしまう
そして、朝日の窓の光に洗われて、少し余裕を取り戻す、気を換えねばと思う
そして、掃除、洗濯、朝食、片付け……、生きることの基本が、わたしを肯定に導く
そして、言葉の力によって、もう一度「会話」することから、やり直すしかないだろう
ある賢い女性が、「わたしは心配性」と書かれていた。へえ!あの方でもそうなのか、とびっくりした。もちろん、わたしのそれと一緒にするほど傲慢ではないが、いつも不安に駆られ、心配に委縮してしまう。しかし、それこそ「年の功」か、そういう悪魔と戦う手立ても身についている。「嘆いていても仕方ない」とか、「まだリタイアしたくない」とか思って、気を取り直す。身の回りを清潔にし、詩を書き、文章を綴り、自然と街路の中を歩くことによって。さあ、もう一度、一緒に歩き始めよう、希望への道をともに歩こうと、自分にも人にも呼びかけたくなる。(12/28)