歩く
迎賓館でのコンサートを経験し、「新野生」とお聞きし、何もかもが一つでないと生きていけないのだと改めて分かる経験です。あの凄まじいまでのエネルギーの中での躍動感、喜びは正に生きる生命そのものでした。先生が仰る通り、小さくなってたら生きていけないのです。コンサート前に書込みで、自分は走って逃げれないと書きました。ところが、迎賓館コンサート後に走れたのです。きっかけは恥ずかしい話ですが、高麗ギャラリーカフェでついゆっくりし過ぎて、帰りの新幹線に間に合わないと気づき、慌てて飛び出し夢中でバス停から走っていました。結果、2分前に新幹線に乗車できましたが、友達が同じバスにいて「後から追いかけたけど早かったよ。」と教えてくれ、思わず新幹線の中で笑ってしまいました。頭の思い込みは、勝手に自分を小さくしていくこと、先ほどの迎賓館でのエネルギーで生きていくのだと実感します。翌朝は歩きながら、左足が重いのでバランスの悪さを今まで以上に感じました。意識で姿勢よく蹴り上げながら歩くと、余計に足が重いのです。ふと、先生が仰った宮本武蔵の「力を抜ききる」の言葉が蘇りました。余計な力が足に負担をかけていると分かり、風を感じながら歩いてみました。やってみると、体で分かります。「力を抜く修練」正にメッセージ通りです。やり続けて、必ず見つけます。一日が終り、昨夜の帰り道は暑さの中で足取りも重く、元に戻った歩き方でした。ふと夜空を見上げた瞬間、「新野生」と言葉を口に出しました。歩き方が変わりました。直ぐに戻ってしまう自分が恥ずかしいですが、一歩ずつ始めます。ありがとうございます。