武蔵野の大きな木
仙川から?に乗り三鷹のコンサート会場に向かう道すがら、西の空は茜色に染まり、遠くには山並みが見えていました。農家の二階屋の屋根を突き破るようにそびえ立つ巨樹のシルエットに、この三鷹の地の木々は世界中にネットワークを巡らし先生の音を伝えていると感じました。あまりに美しい光景に心が洗われます。高麗さんの読んでくださるコンサートメッセージが心に響きます。先生の演奏をお聴きしながら、自分の中には純粋なものと争うものが両方ともあって、ひねくれてしまう醜いところがあることが後ろめたく、できれば隠しておきたかったのですが、炙り出されてしまいます。自分を排除されてしまうことに対する恐れがあり、隠したり誤魔化したり、言い聞かせたりと余計なことをいっぱいし過ぎて、それも受講してからは全部頭の中でグルグルやってただけで、先生の表現される世界では誰でも純粋に生きていけることにホッとして、感謝に涙が溢れます。美しい音色の連続に、あの夕暮れの大きな樹のシルエットが浮かびます。武蔵野の地に抱かれ、元気に生きる力が湧いてきます。いろいろなことを乗り越えていける力が養われているのはコンサートや講座をたくさん経験して、いだきしん先生、高麗さんが共にいてくださり、三鷹の地で多くの仲間たちに出会えるからといだきファミリーで生命ひとつに支えられて生きていると実感します。早朝家に着くと、昨晩、母が室内で転倒して両膝や顔面を打ったというので早速病院でレントゲンを撮り診察してもらいましたが、骨折もなく軽い打撲で済みました。大変運が良く、これも私がコンサートを経験し、コンサートには参加していませんが母も助けていただいたと感謝よりありません。「内面が混乱状態」とお聞きした時に正に自分だっと苦笑いしてしまいました。生活をちゃんとすることは大事でありますが、外側に振り回されて自分を失ってしまう状態から抜け出す貴重な経験をありがとうございます。経験できた生命は現実世界でも必ず抜け出し、生命の花が咲く時に向かって歩みます。ありがとうございます。