正直に

些細なことでも正直に受け止めていかないと前に進めないと、強く感じる毎日です。迎賓館で先生が「日本がなくなる」と仰った言葉の響きが、あまりにも衝撃的でその後の演奏を、うつうつとしたのは熱のせいではなく、受け止めるのが怖くて自分が逃げたからです。そのために、武蔵野でのコンサートがあれほどまで怖かったのだと、高麗さんの書かれた「疎外感」という言葉で気づかされました。夜遅くまで会社でやりきれない時間を過ごしました。退社された方の書類が、個人情報を含むあらゆるものがごっそりと、とんでもないところに捨てられていたからです。二人で分別作業をしながら怒りを通り越し、情けなさで胸が塞ぎました。人に迷惑をかけている事すら気づかない人は、この先どうなるのでしょうか。ある意味、鈍感で図太くて強いことが、ふっと羨ましくなります。最近対応する方たちに精神を病みそうです。昨日は、ピアノのレッスン時間を通り越し延々と自分がイライラした他人の話を、私に聞かせる先生の姿を見て耐え難くイライラしました。途中で「その人の話を聞いてイライラしていないで、打ち切ればいいじゃないか」と言えば「そうか」と言いつつも、２時間話続けて結局ピアノは弾いていません。考えたら、私は以前のように弾きたいと強く思う曲がないまま、惰性でレッスンを続けていました。暇でお金と時間を無駄にしていたのです。薄々気づきながら先延ばしにしていたのです。危うく人のせいにするところでした。私がやめます。