東北
東北の地での高麗恵子さんの講演会に参加いたしました。
座りたい場所にすわってみると、マーブリングカーテンの繊細な水の流れのような模様や、五女山の深い森の木漏れ日のお写真がそこから店内に通じて広がって私の内にもせまってきました。高麗恵子さんが配置など全て生命にぴったりの位置でつくってくださった東北の空間は、心がふるえるほど素晴らしく、深く、沢山の人にきていただきたい空間でした。講演会でのお話をおききしていると、心のなかに高麗さんが高句麗伝説で詠まれた王様の詩がその時の声の存在感と共に身の内に鳴っていて、涙がこみ上げてきました。今、何をすればよいのかをよく考えて即動いていく力になれるようにあらためていきます。ありがとうございます。
仙台に来る前に、小平の小さな画廊で、高麗恵子さんのマーブリング和紙を額装し、詩とシリア高句麗伝説の詩集を展示販売しました。マーブリング和紙は一点づつを額にいれてみると、その空間は外へ向かってひらかれていて、まるで新しく生まれた香りがひろがっていくようで、淡い繊細なマーブリングの一点の前に立つと、それは先生のピアニッシモの音を聴いているようでもありました。マーブリングの和紙と墨文字に、「あれ下さい」とおっしゃる方もあり、作品から「もっと前にだしてくれ」といわれているような気がして、日本全国キャラバンしたい気持ちです。
本日、仙台コンサートをよろしくお願い申し上げます。