KEIKO KOMA Webサロン

本日の悩み


「先生、水くらい買いだめしておいた方がいいですよ!」

ついに侵攻が始まったとかいうウクライナ情勢をスマフォで見ながら、受験生が顔を曇らせる。実は、かれは二浪中で、今年も10校くらい受験しているが、合格したのは一つの私大だけ。どのテストも、国語は合格点なのだが、英語と世界史とは全く点が採れないのだ。精神的なトラブルもあり、全く受験勉強をやってこなかったからだが、家の方でも、父親とは断絶、母親はあまいだけで、かれ本人の成長や今後については、まともには考えていないようだ。本人も、受験勉強や手続きが鬱陶しいばかりで、ついつい世界情勢の分析に走りがちなのだ。

とにかく学校を選ばず大学生になれ、そして親元から離れて自立せよ、と導くわたしに、二浪してまで、そんな大学なら意味がない、とうそぶくかれ。授業料が無駄になるかもしれないが、(近日中に締め切りなのだ。)その私大の合格をむだにするな、というわたしに、もうお金もないし、と妙なことを言い出すかれ。(3/7まで入試は続く……。)ともあれ、時間とお金にルーズな性格にあきれつつも、果たして、どういってやるべきか、分らなくなってきた。

一塾の教師としては、これ以上どうにもできないことにも思うが、かれのサポートを止めるわけにもいかない。わたしの説得で、やっと入試に正対するようになったのだし、自立の道を進め始めたばかりなのだから。

こんなこと、当方の個人的すぎる問題で、書き込むべきではないかと思いつつ、自分の気持ちを整理すべく、書き出してみた。水を買い貯めるだけしかできないでは、ウクライナ情勢に対処したことにはならない。さりとて何ができようか。

(2022.2.24.)

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仙台 高麗屋にて
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