未知との遭遇
完売になった仙台のコンサートをありがとうございました。
秋の冷たい風が気持ちよく、あんなに暑かった夏も季節が変わればこんなにも涼しくなることが今年はただただ嬉しいと感じる秋です。
一部のメッセージにありました人類の道筋ということがずっと心の中にあり演奏をお聴きしていました。自分にとって、道筋とは、絞り出すように考えることもなくすぐに浮かんできました。子供の頃からずっと一つの道筋を歩んできたことです。3才から始まり、10才でその道筋に入り、以来紆余曲折を経験しながらもずっと歩んできた自分にとっての道筋です。人類ではなく自分個人の道筋です。好きであってもやり続けているうちに、純粋なものが、我になっていくことを演奏中にはっきりとわかりました。そのまま認めていると、ふっと、ありがとう、という言葉が心のうちにあることに気がつきました。ありがとうという言葉はとくべつな言葉ではなく、とても自然でした。ありがとうからはじまるこれからなら生きていけると感じた仙台のコンサート、第一部です。
第二部、いろいろなことを経験させていただいたようです。身体はあちこちが反応していました。いつもは、お腹、胃、をすぐに感じます。昨日は胃と頭がつながっていることをわかりました。心臓を不意に感じたら、どうやら怖いという反応が心臓にあるのを感じました。自分でわかっている以上に、怖い、という反応が大きく枠になっていて、自由に羽ばたけない状態でいることを感じました。そして高麗さんが昨日のコンサート後の書き込みで表されている音と同じかどうかわかりませんが、神現る音と感じる音に出会いました。とても不思議で神秘的な音です。途端に背筋がまっすぐになりました。これからは強い身体にならないと未来を創り生きていける命にはならないことを強く受け止めていましたが、頭で強い身体になりたいと望む姿勢がそもそも間違いと気づきました。強いとは、愛があり、愛があれば宇宙とも繋がる命、それが人間としての強さになっていくと受けとめていると、自分のなかに一つの象徴のような絵的な世界がみえました。地面の下の洞窟から上を見上げると、真上にぽっかりと空が見える穴が空いていました。洞窟から見上げるまあるい穴の上に見える空は青い空でしたが、昼間の青い空と違い、神秘的でとても静かな青い空でした。
怖いと感じて生きてきた世界から青い神秘的な空が洞窟の真上に開かれ、開かれた頭上の空を見上げている自分らしき人間を絵的な視点からみている第二部であったことがこれから生きる世界になる象徴と感じます。
仙台のコンサートでは眠気が一つも襲って来なかったこともありがたかったです。
仙台のコンサートを大勢の方々と共に経験させていただいて、未知との遭遇のようなコンサートになりました。
いつもありがとうございます。