未来へ
ひとつの時代が終わったように、虫の音がきこえてくる朝です。狛江の地から全宇宙空間への高句麗伝説コンサートを、まことにありがとうございます。大きなスピーカーの真ん前の席に座らせていただきました。あまりにとてつも無い音が、本当に地球外の色んな方向から身体をぶち抜けていき、いらないものを分解し、砕けた粉もないほどに何処かに吸収されていきます。どんだけ未知な世界があることか、驚きばかりでした。フェニキアの音と高麗恵子さんからの詩が詠まれると全身あつく胸の内はいたいほど泣く自分がいました。「深い森の中…」の音とお声があらわれると、何度も自分の中の動きださなかった小さな生き物のような粒までも動きだし駆け巡り、深い胸の奥から涙涙…になってしまいます。アルメニア、コーカサス…の空間、風もこの場に全部きてくれます。そしてゴールドのT.sax。これほどまでにsaxがなるのを聴いたことは、ありません。顕る空間全部と高麗恵子さんのお声から、どこまでも澄み、どこまでも広く、天のはるかはるか先と地をつなげて立つ大きな存在。ほんとうに、とてつもない凄い高句麗伝説でした。1日めのロビーに、高麗恵子さんがマーブリンをされた土佐和紙に書いてくださった書の額が展示されました。すいよせられるように、お一人お一人がマーブリング空間と墨文字に出会う、その瞬間の場面は、深く、まわりの音がなにもなくなり、秘められた奥と奥が出会う場面で、そこに居合わせていただけて、幸せです。新たに人に出会えて伝わるよう暮らしていきます。ありがとうございます。