未来へ
最近、やりたいことをよく聞かれます。そのたび、応えることができない自分がいました。
自分は小さいときからサッカーをやっていて、将来の夢を聞かれると「サッカー選手」と応えていました。ある時期は一流選手に憧れ、応えていた時期もありましたが、ある時期からはそれすらなくなり、過去の延長で「サッカー選手」と応えていました。今でもやりたいことを聞かれると、そのときの癖から過去の中から正解を探そうとしてしまいます。正解を探そうとしてしまうのは、難を逃れたいという思いから身につけてしまったことです。「やりたいこと」を聞かれると、自然とこのパターンの頭の使い方に陥ってしまいます。やりたいことを聞かれると途端に頭が働かなくなると感じていましたが、その正体がわかりました。応えようとしても応えられなかったのも納得がいきます。なぜなら問われていることは過去ではないからです。
コンサートの開演前、今まであまりに自分の都合でコンサートに参加してきてしまったことを自覚しました。そこから、せめていだき講座を受けさせていただいた一人として、先生が何を表現されているのか100%わかる人間になりたいと感じました。コンサートのメッセージからコンサート中、時間のことを考えていました。今、存在しているこの瞬間、100%誰かのために生きれないだろうかと考えていました。そこから、自分の生きる24時間、全ての時間を100%誰かのため、そして日本のため、世界のために使えないだろうかと考えていました。そのことを考え始めたとき、自分の生きている24時間の一瞬すら、100%誰かのため、ましてや日本のため、世界のために生きている時間はないかもしれないと感じたのです。これは大きな問題と感じました。
コンサートを経験させていただき、この問題に直面したとき、今までの延長ではない未来が開かれました。やりたいことを聞かれたときに応えられない理由も突然分かったのです。
大変尊い経験をありがとうございます。