朝焼け

生まれたての朝
冬の朝
濃い茜色と濃い群青色の空が
まだ暗い冬の空に生まれた
家々や木立ちを影絵のように映して
静まり返った街の中で
宝物を見つけたようにうれしい
ものの数分で
水彩絵の具に透明な水を混ぜたように
茜色と群青色が薄まってどんどん明るくなる
刻々変化する空の色に映る街並みも変わっていく
吐く息が白い
白い息はすぐ透明な空気の中に消えていく
面白くなって何度も息を吐くと
自分の内が清くなってきた
なんだかうれしい

昨日は高麗屋さんに伺い、語りと語り合いに参加させていただきました。囲炉裏を囲んで共にあるように温かくぬくもりを感じました。
帰り道娘に「何故何も表現しなかったの？」と問われました。さっそく手元に届いた革のノートに書き込みました。感情は作られたもの、生まれた気持ちを表現しましょう！と話し合いが深まりありがとうございます。しかしながら、高麗さんの感情表現は大好きで、高麗さんが嬉しいと私も嬉しく、高麗さんが悲しいと私も悲しいです。これから、刻々変化する気持ちを革のノートに表現してまいります。ありがとうございます。