書いているうちに…
毎日配信してくださるビデオ講演会、ビデオメッセージ、即興詩に通信技術の進歩に伴い音声も映像もリアルさが増して、その場にいるような体感が大変ありありがたいことです。が、内心連日の東京高麗屋さんでの催しに、高麗さんに直接お会いできる場に居れたら、どんなにいいだろうか。というのが正直な気持ちでもあります。場、フィールドということをまだわかっていないということにも気づかせてもらいます。そんな時に5月13日大津、14日京都で開催される「高句麗伝説」に向かうための「高句麗の風」新聞に掲載する文章を書きませんかとのメールを戴き、心に火が灯るようでした。高麗さんと繋がらない活動は、ガソリンのない車を無理やり動かすようなものです。東北版「高句麗の風」新聞のことを数日前のビデオ講演会でお聞きしていましたので、我が出ている文章とは?を考えてみたもののとにかく書くよりないと行き着き、気持ちに正直に書き始めると文章が湧き出すように流れていって面白かったです。いつも頭で文章を作りだす癖があり、これをやめたいと思っているのですが、やっぱり書くよりないです。「高句麗の風」新聞、このkeiko koma web salonという表現できる機会、表現できる場をつくって戴き、真にありがとうございます。
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2020年5月13日大津、14日京都 高句麗伝説に向かって
「高句麗伝説」という即興詩と即興音楽、映像で表現される世界は、私たちを内面の深い世界へと誘ってくれます。主催者であり出演者でもあります高麗恵子さんを初めて知ったのは、今から27年前 高麗さんが主宰する「いだき講座」の説明会でした。その当時、自分は生きることに虚しさを感じ、本当の自分は何故生まれ、どう生きたらいいのかわかりたく求めて求めて、やっと辿り着いたのが「いだき講座」でした。そのとき資料として配布されたもの中に「青年心理」という学術誌のコピーがありました。目の前でお話ししている高麗恵子さんご自身が書かれた文章でした。「え!高句麗の王族の子孫?!生きてるの!」中学の教科書に数行の記述でしたが、高句麗という国があったことと白黒の小さな写真が掲載されていたことが何故か心に残っていました。今振り返るとその写真は「好太王(広開土王)碑」という石碑でした。この度の高句麗伝説パンフレットの表紙の写真、高麗恵子さんの背後にそびえる石碑です。高麗恵子さんが高句麗王直系子孫であるという認識、そしてそのことが本当の自分をわかる要であることに結びつくには、2001年に「高句麗伝説」という作品がこの世に誕生するまで数年という時を待たなければなりませんでした。日本各地、また世界各地で開催された「高句麗伝説」コンサートに参加した経験から、その土地の歴史が、いだきしん先生の即興音楽で表現され、高麗恵子さんの詩の言葉、声で語られると人々の心、魂に突然予期せずに衝撃が走ります。ある時、高麗さんの語る詩の言葉に号泣し、終演してもすぐに立ち上がることができませんでした。すごい衝撃でした。一千年以上前のある状態が今も自分の中にあることを経験しました。誰にもわかってもらえず代々受け継がれた思いは、自分の性格になっていることを認識しました。長い年月報われずにいた気持ちを全てわかって受け入れられて解放され、心の自由を得てやっと自分自身で生きていく力に変わっていったのです。人間は深くて神秘的で計り知れない可能性があることを高句麗伝説で経験します。高麗恵子さんが表現される「高句麗」精神は人間がどのような環境、状況におかれても生き延びていく心柱と感じます。今の日本、世界の社会状況、地球環境は人類史上経験したことのない未知な世界へ突入してしまったと感じます。何としても生き延びる精神を養うことが今必要と感じます。高句麗伝説開催地である古代湖琵琶湖のある近江の地、そして京都は日本の歴史を紐解く重要な地であります。この地で語られる真。新しい日本の未来。新しい日本をつくるひとりひとりの生命。高句麗伝説にご参加いただき共に現状を抜け出し、新しい日本をつくっていけたらと願い、書かせて戴きました。
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