昨夜のコンサートを経て

昨日のコンサートと本日とありがとうございます。コンサートでは、海の底をさらうように沢山の亡くなられた方々が舞台めがけて押し寄せていると確信的に感じられ、また繋がれたまま逃げられなかった飼い犬までも想像され、様々な生命全部ここに来れますようにと祈りながら拝聴させて頂きました。ニュースでも当時の映像が何度も映し出され、本当にとんでもない、恐ろしいことが起こったと未だに驚愕する自分であり、月日が経っても生生しさを否めませんでした。ですが、昨夜の演奏では余すことなく表現された感があり、生きる方々も皆安らぎで満たされておりますようにと願わずにはいられません。第二部「チューニング未知との遭遇」では、自分の焦点は大いにズレているとわかっているので、焦点に合わせるよう、合わせるよう聴き入りました。果たして合ったのかと不謹慎で恐縮ですが、その実感があまりなく、しかし集中するよう拝聴させて頂きました。命のチューニングがされることは、そのまま大宇宙と一体であることと理解できますが、ピアノで表現される先生に只々感服で、これほどのアーティストはありますでしょうかと称賛が湧き上がりました。そして本日は結工房へと行かせて頂きました。他では味わえない時間を過ごさせて頂き、誠にありがとうございました。

田嶋利江子