春爛漫

ソメイヨシノ、大島桜、山桜と咲き誇り、今年も春が来てくれたという喜びと共に感謝の気持ちが溢れます。コンサートがないこの期間に、風の便り、そして昨日の貴重なジェンダー講座、まことにありがとうございます。このところジェンダーを考えると、法や税などの制度に伴い男女や家族の形が動かされているように規定されていること、それがさらに現状に合わなくなっていてもなお制度が変わらぬことに憤りを感じていました。コロナ禍にあり女性の自殺、子ども達の自殺や不登校の増加、シングルマザーの貧困率の増加など調べれば調べるほど、社会が生んでいる現状に自分は何をすべきかと考える日々です。そしてアントレでの先生の金融の話があり、気持ちが動くまま楽しそうな本から読み始めました。直前に日本人の個人資産が2000兆円をこえたというニュースも読み、行き場がなく眠っているこのお金が金融として、人々の間を血液のように巡れば日本も世界も変わるのではないかと感じます。社会の中でネットワークの端にいればいるほどこぼれおちてしまう人々。今まで、先生はじめ周りの方々に支えていただきどんな時も生き延びてこられた自分は、一番大切なことを経験し知っています。そしてジェンダー講座にてさらに金融のお話をうかがうことができ、これから本当の金融が始まるのかもしれないという言葉にピカっと光がともったように感じました。先生がドキドキしていないかとお尋ねくださったとき、まったくドキドキしておらず、自分は鈍感なのではと思いますが、それも今の自分です。ですが、恋をするには金融とつぶやくと内からワクワクしてきます。弛まず進み、変わり続ける事。今日も一日心して過ごします。いつもこの時期に美しい桜と共に波のように揺れる雪柳が美しい神社に行ったところ、雪柳がすべて短く刈り取られていました。波と表現するほどの圧倒的な光景がバッサリと切り取られショックを受けたのですが、その中でも枝は短くともいつもより大きな花をつけていることに気がつきました。大丈夫だよ、また大きく伸びるからと言われているようで、自然の持つ大いなる力を感じました。ウクライナの破壊された都市を見るたび、人々が戻れたとしても日常を取り戻すには大きな苦難が待ち受けているだろうと心が痛んでおりますが、自然の強さは人間もまた強く復活できることを教えてくれているようです。今日いのちあり、ここに存在することに感謝いたします。後藤美香