日本人
生まれながらにして裡にある物を、表現する言葉は、いつかどこかで習った言葉とは違うことをわかりました。言葉を習いそれに当てはめるようにして言語を使っても、何かが微妙に違うという感覚や、その言語からは実現できないというジレンマを抱えていたことに気づきました。どの地で、どの村で生まれ育ったかは、人の精神を形成していることを知り、またその精神は大地の底を流れるマグマのように常にその姿が表立ち目に見えていなくとも確実に魂の奥底で燃え続けていることを感じました。日本人と言っても一括りには決して出来ず、その土地毎にある性質や魂は多様であり、多様な人々が暮らす列島こそ、西洋文化とは異なる地力を発揮すると感じました。形だけの習った言語を解体すれば、本来裡に眠る力はもっともっとパワフルで豊かであることを感じました。
私の精神はどこと繋がり一体私は何であるのだろうかと考えながら講座は終了しました。自分は一体何であるのかを探し続けているのだと思います。