新年の新時代からの贈り物
コンサート第一部の「愛のノック」では、自分の状態がはっきりと見えて可笑しくなりました。重箱の中の小さな升目から、モグラたたきのモグラみたいに出たり入ったりしているのです。こんな些細なことで、穴が開いたところを憂えていたのか、或いは出ればよかったなどと言っている自分の姿が滑稽に見えました。一体誰が拵えた重箱なのだろうか。いつの間に私は、その中のモグラになったのだろうかと考えていたら、突然左足の足裏が痛み始めました。思わず靴を脱いでしまおうかと考えた程、痛みが強烈に増します。どうでもいい重箱の穴を気にしていた自分と、左足の痛みが重なっていきます。更に先生のノックの音が重なります。どれ位、時間が経ったのでしょうか。重箱はなくなっていました。一気に光の空間に浮上し、足の痛みも消え失せていました。合わない靴に無理に足を合わせ、周りを気にして合わせていたことがよく分かる第一部です。
第二部「愛のさまざま」パイプオルガンの第一音が、一本の光の通信のように真っ直ぐに私の頭の上を突き抜けていきました。髪の毛がアンテナのように立って、その通信に反応してずっと揺れています。思わず手で頭の上の髪の毛を抑えようと、何度も思った位に反応していました。見たことも聴いたこともない新しい世界は驚喜しかなく、一瞬一瞬光に包まれ、また更に包まれ、光り輝きます。既に新年が明けたかのように、新時代の到来です。何もかもがクリーンに祓いのけられた今、ここから始めるのですと、拍手喝さいのコンサートです。終演後に向かった先は、休憩時間に気になっていたダウンコートへと体が自然に動いていました。高麗さんともお話ができ、驚喜の導きで頂くことになりました。新年の新時代からの贈り物を頂いたようで、幸せいっぱいです。お声がけ頂いたスタッフの方にも、感謝いっぱいです。ありがとうございます。