新宿文化センター
久しぶりの新宿でした。始めに先生がパイプオルガンに向かわれ、新宿文化センターならではで、更に特別な高句麗伝説と感じました。高句麗の始まりから国が滅び、その後、今の私たちの時代に続く高句麗の繋がりが壮大な歴史に感じられました。音が絶え間なく身体に入って来、音と言葉に表現されている世界と一体となるような体感も覚え、それが新しい未知な、本当の人間の時代に突入し、胸の中が空間に広がって行くようでした。先日より喘息が出ており、開演中に咳が止まらなくなることを恐れて医者に処方してもらっていた薬を飲んでおりました。弱い薬と聞いておりましたので、そのせいではないかもわかりませんが、皮膚から下1センチ位まで麻酔が効いているような、感覚の鈍さが感じられるのに気づきました。しかし、鈍さのすきをついて、容赦なく音が身体の中心に届き、何かが生まれるように促されているようで、有難く涙がにじみました。この経験を明日の自分は、どう表現するかと考えます。
ありがとうございます。
田嶋利江子