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新任教師の気分!


どうしたらいいのか、その方法や方策を尋ねても仕方ないと思って、質問を控えていたが、お話を聞いているうちに、心が素直になり、ここにきて賢しらぶっていても仕方ないと思って、「生徒たちに勉強させるのには、どう対処していけばいいのか」と言ってしまった。

学校の勉強がちっとも面白くないから、興味を持たず、意欲がわかないのは当然のこと。ましてや「偏差値」信仰の受験勉強では、すでにネグレクトされた「被害者」の生徒たちでは、取り組ませようとしても無理なこと、というようなお話の上に、ご自分の体験として、施設(?)で生徒たちの接触と、いきいきと宿題に取り組むようになるまでの経緯を、愉快に語られた。林竹二先生の話も交えながら。直接教育の基本、自主性を醸す対話、楽しさと行為と気づきが一体になった原点――やはりそこにしか「解決」はないのだと知る。「Prudence」じゃないけれど、この感覚と思考がなければならないことと、改めて自覚する。林竹二先生の『学ぶということ』を再読しよう!

そして、急に若返ったような気分になり、「80歳」云々なんて、すっ飛んでしまう。大江健三郎の「広島ノート」に出てくる医師のように、ひどい原爆被害者に赤チンを塗ることしかできなくても、それをやり続けるしかないのだ。少しでも「考えること」「声を上げること」に続くように、高校たちに接触していきたいと思う。(10/16)

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