新たに
仙台に到着した時、ひとひら白いものが空から舞い降りました。雪でした。はらりはらりと舞う白い花の雪は、とてもロマンチックです。今日のコンサートにときめきながら、嬉々と向かいました。途中でお見かけしたマーブリングのダウンコートの後ろ姿も、街中で花が咲いたように美しく、私もその中の一人だと思うと更に嬉しさいっぱいになります。
第一部「神は非礼を受けず」メッセージを受け、自分の人生を考えながらお聴きしました。亡き父のことばかりが浮かび、涙が溢れます。小さい頃から、いつも私の力となって支えてくれた父は、穏やかな笑みで私の話をいつも黙って聴いてくれました。大きな掌は、いつも温かかったです。千葉から三鷹まで、いだき講座に通い夜中に帰ってくる私を笑顔で車で迎えに来てくれた父がいたからこそ、今があります。涙と共にブレイクタイムになりました。その後は、幼稚園生の自分から始まり、結婚、男性、そして子宮へと辿り着きました。三年半前の手術前夜の病室、突然奈落の底に落ちた死への恐怖、泣き崩れ落ちる冷たい体に宿った光。子宮に灯った先生の光です。先生の光を受け、助けられたあの場面に涙流しながら、今気づきました。私は子宮を失ったことで負い目を感じ、そして諦めてしまったと。何に対してかは分かりません。ですが、女性でなくなってしまったことが、自分に対して取り返しのつかない罪悪感のようにあったと、泣きながら気づいたのです。先生の音は、どこまでもやさしく包み込んでくださいます。やがて、あの時の光のように光が宿り、光の子宮となりました。新たなる子宮が宿り、生きる人生が始まったのです。涙溢れたまま、第一部が終わりました。
第二部「愛の充足をめざして」メッセージを受け、人間とは何かを考えながら第一音をお待ちしました。いきなり、大宇宙の中にいました。人間は、宇宙から生まれたのだとよく分かりました。宇宙は曖昧なものなど何一つありません。美しく光輝く無限なる世界に、人間は人間になればいいのだと、光の世界は教えてくれています。先生からお聴きした言葉通りの世界です。「人間の命は、宇宙より広い」との言葉がよみがえります。あっという間にコンサートが終わってしまいました。アンコールは、新春の慶びの歌声のようです。まさか、こんな経験が起こるとは夢にも考えていませんでした。この大きな経験を経て二月に入れますことに、心より感謝申し上げます。ありがとうございます。