新しい夜明けの光注がれ
要の京都コンサート、会場は熱量に満ち汗ばむほどでした。広い空間、存在感溢れるパイプオルガンの輝きは侵すことの出来ない存在の力を見るような素晴らしい経験でした。
開演前にコグリョカフェにて詩を頂き、一貫してある課題に言葉としてはその問題を認識出来るようになりましたが、どういう状態なのかまだピンときていない自分がいます。ただ頂いた詩を見つめていると何もないところから表現…をとても怖く感じている自分がいました。それは小さい頃に自分の表現が他人から受け容れられなかったことで、いつも他人の目を意識した表現に置き換え、これが見る意識に繋がっていたことに気付きました。頂いた言葉を心に留め、過去の自分を手放し、生まれる自分を探します。
第一部は宇宙空間に在るように感じ、意識が遠のくことが何度かありました。空間が先生の存在そのもので、その懐に包まれるような安らかな気持ちになっていきました。
第二部のパイプオルガンからは子宮から生まれる太陽を感じました。あたたかいを通り越して熱いくらいの鮮烈な光を宿し、夜明けの光が生まれたと新しい銀河系が誕生したかのようなビックバンを体感しているようでした。回転が生まれ重力が生まれ、生きとし生けるものを包括するような新しい太陽にひろがる新しい世界のはじまりをみる体の高まりでした。
体と空間の一致、ひろがる世界の源はひとつ、愛。アンコールの愛の波が世界の悲しみを愛に変えていけますようにとの祈り、何者にも侵されない世界がありました。救済の時をありがとうございました。