新しい光景
「幼稚」ということが、自分で自分につけたレッテルのように後ろめたさがありました。いだきしん先生からのコンサートメッセージは「大いなる幼稚さ」高麗さんのお声でそのメッセージをおききしている時から、涙があふれました。一音目が響いた時、首筋をつかまれて、息ができないほどくるしい数秒がありました。じっと全身澄ましてそのまま音をきいていると、大きな欅の木が心のなかにあらわれました。新芽がたくさん生まれ、際限ない全体からの光をうけ、えもいわれぬ美しい光の新芽が、キラキラ キラキラ絶え間なくゆれて、その新しい光景と音色をおききしました。それは、私の内面の触れたことのないスペースがあったのかと驚くほど、今までまるで感じたことのない音色でした。
この一瞬一瞬の今の音に出会う為に生まれてきたの?そのことは生まれる前から届いていたの?出会うべく出会えたの?もぅ、とめどとなく涙があふれ、欅の新芽の風と光がどんどひろがり、さらに大きな存在に受け容れられひとつになっていき感動の感動でした。
二部のメッセージのなかに、「なつかしむ」という言葉をおききしました。どきんとしました。まさにその通りです。なつかしんで、立ちどまっている状態で、だからよく泣くのだとわかりました。世界中に絶対に戦争などなく、内面がどこまでも豊かで、境がなく、一人一人が真に幸せにいきられる世界をのぞみます。自分のなかを何もなくし、戦争に加担する生き方を微塵もなくしていきます。
ずっとコンサート、いだき講座を開催していただき、心よりありがとうございます。