挑戦
迎賓館のコンサート、初めて中継をつなげてお客様の施術をしながら一緒にお聴きしようと計画していました。ところがやはり何かあるもので、中継が繋がらなくて、施術を中断しながら準備していたので、やむなく諦めざるをえませんでした。
お客様が帰られたあと、今後のためにといろいろ原因を追究して、やっとつながり、ラスト30分を聴くことが出来ました。まぁるく柔らかい音に包み込まれるようで、暖かい気持ちになりました。隣の店長さんも曜日が合わず、最近コンサートに行けなくて残念がっていたので、音を大きめにサウンドシステムから流すことにしました。柔らかな時をありがとうございました。
最近、難しい病状の方と対峙したり介護の現場を垣間見る機会が多くなりました。
先日、お店に来たお客様が長年おばあさまの面倒をみていたお母さまががんになってしまい、面倒をみることが困難になりおばあさまを施設に預けることになったそうです。孫であるお客様が面会に行ったときに話された入居されているおばあさまの言葉に、先生が講座の時にお話しされている自律の意味を痛感しました。
ここの人はなんでもやってくれちゃうから、あとは死ぬのを待つだけなの…と。
お客様と何か違うよねと話しながら、もうひとつ素敵なお話を聞くことが出来ました。
声楽家である彼女は初めて老人ホームで歌うことになったそうです。施設の人から「ここの人達は拍手はいつもしないので、なんでも自由にやってください」と言われたそうです。表現者としてこの言葉を受け入れられなかった彼女は、いろいろ工夫してどうやったら楽しんでもらえるかと考えたそうです。結果はみんなが拍手をしてくれて、施設の人がびっくりしたそうです。私も彼女に思わず拍手してしまいました。と、同時に受講していない人にここまでやられちゃうと受講生のハードルが上がるなぁと感じつつ、置かれている状況に最善を尽くすことを改めて教えられた出来事でした。
いつも新しい挑戦への勇気をありがとうございます。