抜ける。超人の内臓感覚。
アントレプレヌールサロンにていだきしん先生に学ぶことはいつも膨大なものがあり、その大量の知恵の宝庫に埋もれ、自分自身が何がわかったのかを理解するのにとても時間がかかります。サロンでは日本のこれまでの世の中の仕組み、制度が現在までに如何に変化が無かったかを学びました。結果として階層社会を順序よく登っていくサラリーマン群が知らず知らずのうちに「組織の中での能力アップに特化」されてしまい、幅広く応用する力を奪われた結果、無能力化され、気がつくと新しい時代に全く対応できない人間になっていると理解しました。正規雇用と非正規雇用の比率が逆転したなどの統計的な変化はあったとしても、この変化を逆手にとって起業するなどして生かした人達は稀有な少数者でした。それは周りを見ていてよくわかります。
日本社会のこの仕組みの結末を50年以上前から見破っておられたいだきしん先生は、日本がご自身が読まれたような社会に成っていく中で本当の力を発揮できる人間になるには?・・「抜ける」と決められました。「抜ける」とは誰もが いだき講座の受講以来、お聞きしている要の秘伝ですが、実際にこの「抜ける」ことを自分でやることは並大抵のことではありません。自分では「抜けた」つもりでいても、世俗に囚われていつしか真の自分で動けない状態を繰り返していることに気づきます。昔の言葉で言うと「出家」のように感じますが、抜けるという意味は世の中の仕組みの中に居ながらにして存在は超えていることで、隠遁生活を送ることや世捨て人になることでもないとわかります。「出家者」さえその「出家の仕組み」に嵌まってしまっていることを歴史上著名な人物にさえ感じてしまいます。
手がかりは先生とのフィールドで常に経験させていただいている愛。心構えや精神的な取り組みだけでは行きつかず、霊にはじまり、余計な存在を体から外していただき、身体の根本改善から頭の血流を良くして、そこから漸く内臓一つ一つのはたらきを取り戻す。歩く姿勢、骨、関節についても学びます。食べ物のこと、サプリメントのこと、共生している様々な菌やミトコンドリアの意外なはたらき、ホルモン分泌・・・、と全身のすべて、すべての機能がごくごく自然につながっている状態になるように一つ一つ段階を追って教えてもらってきました。この内面の状態がわかればわかるほど「内面は宇宙より広い」と仰った意味もわかってきます。
今思えば、いだき講座受講の最初の頃から内臓感覚という表現をお聞きしていましたが、やっと今、内臓感覚をわかり始めた自分自身の肉体でその言葉の意味がわかり始めました。最も有難いことは勉強ができない、または勉強しないでもこの混迷の時代に逞しく生きていける方法であり、「いのちのちから」を「いきるちから」にしていける人間に成るための訓練を最優先して生きてきたことです。純益と睡眠時間はその象徴的なお話としてお聞きしました。
その集大成の秘伝「いだき」を常に惜しげもなく公開していただく講座やサロンは膨大な知恵の宝庫で、一回の講座、サロンで学ぶ内容はそう簡単には咀嚼できないのがまだまだ自分の現状です。「抜ける」は即興演奏に通じていると思いますし、即興で生きる極意をコンサートで常に伝えていただいています。超人と言う言葉がやはりピタッと来ます。
明日も開催していただきます即興演奏と即興詩の超人空間である高句麗伝説をよろしくお願い致します。