KEIKO KOMA Webサロン

打ち寄せる波間


琵琶湖にて、穏やかな、穏やかな波音に耳を傾けていました。いつから、共にいてくれたのでしょう。ふと気づけば、そこにあなたがいました。私の呼吸とあなたの波音が、一つになります。世界は一つです。穏やかな気持ちで、会場に向かいました。

第一部「波間から」つい先ほどのやさしい波音が、空間を滑るように軽やかに届きます。気づけば記憶は飛び去り、何もない宇宙空間に漂っていました。あまりにも心地よい時が過ぎます。突然、「今を逃すな」との声に驚き、目を開けました。何かが始まる序章のような響きに、ただならぬことが起こると胸が動きます。休憩時間にロビーに出た途端、飛び込んできた琵琶湖の波間。音もなく打ち寄せる波間。何が始まったのでしょうか。

第二部「繊細な愛」第一部とはまるで違う、どこから届くのでしょうかと思う位、やさしい響きに包まれます。そうでありながら、目を閉じれば頭がぼんやりと痛く、目眩がします。何が起こっているのかと考えます。ぼんやりしながらも、言葉から捉えていたと気づきます。講座で先生が仰っていた通り、「繊細」「愛」など言葉から捉えているから、四角い枠になって見えます。どこにも広がらないから頭が痛いのだと、先生のピアノの音を捉えようともがきました。無駄なことと分かりつつ必死でした。その無駄な抵抗をやめた時、やっと視界が開けコンサートが終わりました。今も頭が少しぼんやりしています。胸の中には休憩時間に飛び込んできた、音のない波間が打ち寄せています。今も何が起こったのか分かりません。このまま、迎賓館コンサートに向かわせて頂きます。よろしくお願いします。

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「高句麗伝説」
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東京カフェ高麗屋にて
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結工房より:グジ・モルモラNatural