愛の奇跡
信じられない奇跡をみるような2日目の三鷹のコンサートでした。コンサートの余韻に心が震えています。奇跡の時をありがとうございました。
コンサート会場への道すがら幾度もかぐわしい香りが漂い、今日のコンサートを予感させるようで心くすぐられるような感じでした。会場にも香り満ちて、すでに場が出来ていると感じました。始めの20分からすでに第一部を終わったかのような、また第一部が終わった時にはすでに全部のコンサートが終わったかのような、圧倒的なエネルギー…まさに神性が顕れるコンサートでした。
第一部はまさに愛のアウフヘーベンの具現化を体感していると感じました。熱く高揚するエネルギー、空間に満ち、身も心も浮かび上がるようで、生きているという歓びに満ちる体感でした。上昇するエネルギー、空間に満ち、激しい演奏は圧倒的な力で淀むものすべてを動かし、上昇する空間のエネルギーとひとつに天にひきあげられていきました。澄み切った空間にあらわれた太陽のような光にやっと会えた喜び溢れ、光の中にあらわれた鳥のトーテムが高句麗の再興を感じさせ、また日本の国旗のようにも見えました。ひとつの叙事詩をみせて頂いたようで、この上まだ第2部があることが信じられませんでした。
第2部では慈悲という極限の状態の経験でした。演奏が進んだある時、内側に重なる存在が感じている悲しみが体中に染み渡り、私も何が悲しいのか分からないまま涙が溢れ、ふとこの空間に集まっている満たされない何かなのだと感じました。内側の女性である存在が「お行き」とささやくと胸の中心から生まれた鳩のような鳥が悲しみを載せて飛び立っていきました。こんなに優しい感情に包まれ、多くの神と呼ばれる存在が働いて多くの人が生かされていること、勝手な在り方は今後は許されないことを圧倒的な空間は告げているようでした。
コンサート翌日の今日は、今までどれだけ自分が影響を受けていたか、先生に助けられていたのかが改めてはっきり解るほど体も心も充実して、コロナのことがなければ当たり前のこととして享受してきたことを申し訳なく感じました。
仕事柄苦しんでいる人のために奇跡がなぜ起きるのか知りたいと思ってきました。愛によって人の中に眠る神性が目覚めること、真の時代の到来の予感に歴史的な経験だったことを改めて感じています。本当に素晴らしい時をありがとうございました。