愛のはじまり

6月23日、いだきしん先生のお誕生日のコンサートに参加させて頂きまして心よりありがとうございました。
先生が舞台に登場された瞬間､会場いっぱいに鳴り響く満場の拍手に、人間の生命のすごいエネルギーを感じ、感動しました。

コンサートではずっと先生のご存在を感じ続けました。そして理由もなく涙が流れ続けました。
一本の樹から一滴の涙が地に落ちようとした、まさにその時、一条の光が差し込み･･という先生のお話そのもののようなコンサートと感じたのです。

第一部での胸の奥底から突き上げてくる慟哭は、私個人のものとは思えませんでした。
しかしどんな深い悲しみも、慟哭も、全て引き上げて戴き、いつしか溢れんばかりの愛に満ちていることを発見するのです。

第二部では、頭の内部がとても風通しがよく、気持ちが良くてなりませんでした。
最近、お風呂で頭を洗うとき、どんなに洗っても心からすっきりせず、（頭の中をシャンプーできれいに洗いたい）と思うのでした。先生のピアノの音は、自分では洗えない頭の中を、きれいにお掃除して洗って下さっているような、清々しさがありました。そして頭の窓も大きく開けてくださり、頭上を風が心地よく通り抜けていくのでした。呼吸をするのも楽になり、何度も深呼吸しました。頭が身体に違和せず、頭と身体がつながり、身体ひとつであるところに、ピアノの音が美しく煌めきながら駆け巡っているのです。とても心地よく、とても自由で、今まで感じたことのないほどの深い安堵と幸せを感じました。帰りたいところにやっと帰れた・・という、何ものにも代えがたい安堵です。
爽やかな風が吹き抜けていくような自由と深い安堵があって、はじめて頭は働き始める・・とわかり、これから、もっともっと頭が働くようになっていけることに、希望と喜びが生まれてくるのです。

アンコールの時、小さな男の子が先生にお誕生日の花束をプレゼントして、先生がその子を舞台に上げて、ピアノを弾いてくださったとき、先生のご存在が胸いっぱいに迫ってきて、涙がでてきました。

先生のお誕生日なのに、こちらが尊い贈りものをたくさん、たくさん戴くばかりでした。
ロビーに飾られたお祝いのお花もとても美しく、感動しました。
すばらしいコンサートの経験でした。心よりありがとうございます。

皆様の愛のはじまりです。
・・とのメッセージのむすびのお言葉は、胸の中心に力強く輝いています。