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悲願


昨夜寝る前に幼いころから根強くある癖に気づきました。何故と問うていくうちに、たぶん3・4歳のころの断片的な記憶から若い両親の葛藤とその間に立つ幼い不安が思い出されて眠れませんでした。人と同じことをしなくてはいけない、人は普通はこんな暮らしをしていると、季節ごとの行事を子供ながらに重視して、それのない家庭に一人で抵抗していたようです。ここに書くことのできない幼いころの記憶は匂いで残っています。おそらくは父母の哀しみや私の知らない祖父母の葛藤、さらには先祖代々の悲願に繋がっている記憶と感じます。受講前に私が子供たちに残したであろう傷も自分の痛みとなって繋がっています。

三鷹コンサートのあと自分の書き込んだ人生の総決算という言葉通りに、生命の内に残っていたものが出てきています。強く美しくと先生が言われる言葉の通り、今必要なのは顕れた現象に一喜一憂するのではなくここからどうするのかという強さしかありません。これまで人類が経験したことのない時代に、いだきと出会えた自分。関西の高句麗伝説を一人でも多くの人に伝えることが、今私のすることです。今まで話してこなかった方々へもお手紙を書いています。自筆は自信がないのですが、まひが残る右手でも何とか読める字が書けています。

今までと同じことをしてはいられない一からの始まりです。

ありがとうございます。

西川 久美子

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