心の豊かさ
10月6日と7日の府中でのコンサートに参加させて頂きました。
7日の第一部「磯城島の大和」で感じたことを表現させて頂きます。
真面目に頑張っても行き詰まる最近の傾向に疲れてしまっていて、気負わずにそのままの状態で聴かせて頂きました。
ピアノの演奏が始まり、一音の含みが豊かでまるで能の舞台を観ているかのようで魅せられました。音が風のそよぎのようだったり、一音の美しい響きが豊かに変容する様を堪能していると、普段なんて貧しい状態で生きているのだろうと自分の在り方に気付いてきました。美しい音の響きの中に切なさを感じ、心が溢れて表現せずにはいられないものを感じました。心が豊かに動く様を、美しい自然に重ね詩に表したのか、それで万葉集が創られたのかと想像しました。例えば恋している心の揺れ、その震えるような感動を言葉にすることは、生きている美しさそのもので、又心を表現することは生きる力となるとも感じました。心豊かに生きること、現代では蔑ろになっていると痛感します。
心が貧しい状態でどんなに真面目に頑張っても虚しいだけだったと深くわかり、心を中心に生きようと変わり始めました。
8日のコンサートはオンデマンドでこれから聴かせて頂く事を楽しみにしています。
素晴らしい経験を誠にありがとうございました。