KEIKO KOMA Webサロン

心の襞


「自分の命など 実はどうでもいい」。某人の 自分の命を大切にしない、本音とはかけ離れた 場当り的な幼稚な発言への憤慨が収まらずにいました。ですので昨夜、髙麗さんの御声で伺う いだきしん先生の御言葉が一部から重く響きました。発する言葉の大切さを痛感する日々です。
若くして命を落とした従姉妹、親友、そして幾人もの身内の死を経て、一人の命がどれだけ大切か、身近な人の生死について過剰反応をしている自分にも気付きました。先生のピアノが、雲母のように重なる心の襞の一筋一筋を伝い降りていくのを感じた時です。五月雨の如く清水が襞を伝い、命丸ごとを潤し やがて命は会場全体を覆う光の音に溶け込み、全開した胸は光でいっぱいでした。
奥にいた悲しみは、消えることはありません。先生のピアノに依り表に出て、光に打たれ 打たれ 打たれ、また光の音に溶け込んでいきます。そのきらめく光は、遠くはためく幾千もの白いフラッグのようでした。この悲しみの痛さを直視できなくて、自分は逸らそうとしてきたのか。痛くてもちゃんと向き合い ここにいることを教えてくださり、先生はその他多くの逡巡を音で洗い流してくださいました。痛みが溶解し温もり広がりました。
そしてアンコール。痛みの残骸が掬い上げられ、開いた胸に更に光射し、胸奥の奥から頭伝い宇宙へと慈雨が注がれる如く、とても眩しかったです。
命 受け容れていただいていることに今日も感謝いたします。ありがとうございます。
岩村ゆかり

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