KEIKO KOMA Webサロン

心の奥底


仙台に向かう新幹線の車窓から見た光景は、固唾をのむ世界が広がっていました。天と地を結ぶ大空を覆う巨大なグレーの雲を、何本もの光の矢が貫き四方八方に広がり大地を照らします。天使の梯子なんて表現どころか、光の柱が無数に天地にかかり一面を黄金に染め上げているその様は、何と表現したらいいのでしょうか。窓に張りつくようにして夢中でアイフォンで写真を撮っていました。今、この瞬間のこの光景を、同じ新幹線に同じ車両に乗り合わせながらも出会えたか否かは、大きく違うと感じる神の世界。一体これから何が起こるのか、起ころうとしているのか、空恐ろしい思いを抱きながら仙台に到着しました。コンサート会場の受付で、太陽のように満面の笑みで迎えてくださった高麗さんの姿を拝見した瞬間、心底安堵し私も笑顔となる事ができました。コンサート中に自分の中に起こった事は、正直はっきりと今も言葉にすることができません。ただ明確な事は、コンサート後半に突然自分の心の底を覗き込むかのように、言葉を発していた事です。私は今の会社に転職して歳月が経ちますが、何度辞めようと考えたか数えきれません。その度に、思い留まってきました。この人たちを見捨てるわけにはいかない。本当? 辛くて嫌になって辞めるのだけはしたくない。自分が辞める時は本当にもういいと思った時、やり切った時だけ。本当? 自分の心の奥底を覗き込むかのような声が、私に問うています。先生のピアノが私を奥底へと誘うかのように、恐ろしいくらいの勢いとスピードで流れています。怖い。何が? すべてが。得体の知れないもの。根底は恐怖でした。何かを失う事。安定、お金、保証、色々な言葉が浮かんでは消えていきます。何かが私を守ってくれるの? 怖いが溶けていきました。何の境もなく、ひとつに溶け込み、大きな潮流となって無となりました。何が起こったのでしょうか。翌日会社に行き、いつもと同じ職場の仲間と、いつもと同じように業務を行いましたが、身が軽く自由になった事だけは確かに分かります。応用コースで、この度のコンサートで起こった事の話を、先生から教えて頂きたいと切に願います。よろしくお願いいたします。

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府中の森芸術劇場どりーむホールにて
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レバノンより
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結工房にて