心の奥
アナウンスの高麗さんの読み上げる言葉が胸の奥に染み広がるように入ってきました。杉並公会堂は、確か、小学5年生の頃に杉並区立小学校5年生が集って音楽会をした所です。コンサートの途中、自分が10歳の時は杉並区にいたのだと思い出し、ここ杉並のコンサートでその時に芽生えた本音は何だろうかと探るように聴き入りました。また、自分の心の奥はどんなであろうと、心の奥を感じながらも聴かせて頂きました。奥には怒りの炎があり、お正月に伺った酷い現状から、世の中の理不尽さに対しての怒りが、メラメラと燃えているように感じられました。そしてその次には悲しくなり、何としてでも守ってあげたい気持ちが強まりました。途中ピアノの弦が切れてしまった時、尋常でないエネルギーがはたらいていることを改めて思い知らされ、切れた弦が蛇か生き物のように見え、ゾッとしてしまいました。今京都への帰途ですが、明日からの自分のあり方が、コンサート後の自分と変わらず、そのあり方で遠くの人を守れたならと願います。
ありがとうございます。
田嶋利江子