幸せ
昨日は京都に到着後、植物園に行きました。この時期は、あまり花も咲いていないように見えましたが、足が向くまま歩きながら出会えた花に喜びが溢れます。今まで見たことがなかった花は、寒い今の季節だからこそのエネルギーに溢れ、光り輝く姿を夢中で写真に撮りました。やがて、梅園に辿り着きました。先駆けて開いた紅白の梅の花は、嬉しそうに微笑んでいます。丸く小さな蕾がたくさんついた枝を見ていると、「次は私」と時を待ち準備している希望の蕾のようで、自然の働きはすごいと感じます。光を浴びて、のびのびと咲く花に自由を感じ、木の下で陰になっていても咲く花に、一途な美しさを見ます。一時間という時間を超えた、とても豊かな幸せに感謝しながら、コンサート会場に向かいました。
第一部「The Cosmos」お聴きした瞬間に、「うわぁ」と胸の中で喜びが広がります。大宇宙との調和とは、と胸の中がときめきながら臨みました。ところが、あまりにも微細なことが頭に浮かんできて、チラチラと点滅してクラクラしてくるのです。これは一体どうしたことかと必死で先生の世界に身を投じようとしましたが、吹き飛ばされる大宇宙の大スケールに圧倒されるばかりです。ひとたまりもない大いなる世界の中で、ひたすら身を置くしかないのです。受け止めることに精一杯な第一部です。
第二部「愛はCosmosを体現する」ただ、幸せです。すべてが丸く、あたたかくて、笑顔となり、何もかもが幸せです。それしかありません。その状態で北山の駅に向かうと、受講生の女性とホームで出会いました。一緒に電車に乗り込むと、いだき電車でした。向かいの方と目が合えばマスクをしていても笑み浮かび、会釈し、言葉を交わします。皆さん、あらゆるものから解き放たれ、ふんわりやわらかく丸いのです。これが人間であると分かります。先生のコンサートは、すべての人を幸せにします。出会った女性は、私のマーブリングコートと私を見て、何度も嬉しそうに「幸せになる」と仰ってくれました。そして私のことを「春の訪れ」と呼んでくれました。やさしく、あたたかい音声が、更に私の中に丸くあたたかいものを広げてくれました。先ほど、高麗さんが書き込んでくださったメッセージを改めて拝読し、そのままであったと涙がこみ上げてきます。
今朝、目覚めた瞬間、とてもよく眠れたと心身共に充実していました。いつもの時計を見ては時間に汗汗する状態が、消え失せていました。余計なものから解き放たれ、顔を洗うのも食事の用意をするのも丁寧になっていました。そして、白いコーヒーが飲みたいと欲するまま、久し振りに頂きました。こんな色で、こんなお味だったかと驚きます。これ以上の透明があろうかと感じるほど、先生が創られた「神様の盃」と呼んでいる器に淹れると、美しく輝いていました。何とも言えない、この上ないやさしい甘さに、心身共にほっこりします。生きていることが幸せです。ありがとうございます。