“山の日”のコンサート
浅間山に登ってから、芸術劇場に向かう。いっそ高尾山まで行ってこようかと
思ったが、府中市の地図に三角点(79.6m)までついている「山」があったので、
そこへゆくべき「導き」のようなものまで感じ、酷暑の中の登山になった。東府
中駅から二キロほどのところにこんもりした山があって、浅間山(センゲンサン)神
社公園となっている。大好きな武蔵野の面影を残す木陰の道は、風も少し吹いて
いた。天気の良い時は富士山が見えるという前山を乗越して神社に参拝。不思議
に傷んでいた膝が治ってる!まだまだ修養と行動が必要だと思った。そして、今
日のコンサートもその一つと確信した。
第一部の「純粋悪」というテーマに驚く。でも善意のふりをして、結局とんで
もない悪に加担させてしまうトリックに空恐ろしさを感じた。だが、わたしは、
「いま・ここ」にいる安心と、何か黄金の槌で体をたたかれて診察してもらって
いるような感覚で、もう全面解放!からだが修復され、リニュアルしていくのを
覚えながら、桃源郷に遊ぶ。
第二部の「存在現る!」で、再生の力とこの道の確かさを手にした。正しく理
解する能力があるかないかより、それが可能な環境にいまいる幸せ、再スタート
を何回でもできる喜び。目の前の大きな山に向かって歩いているという自覚!
酷暑の中、こんな清新な思いをできるところはほかにあるまい。片道600㌔
のアプローチは大変だが、本を2冊も読めた。これも収穫!有難うございました。
(2020.8.11.記)