山と海と笛
山の家に着き湿気を含む風に、狛江高句麗伝説を聴く会の時に再び届いた笛の音をおもふ。荒れ狂う海を乗り越えついた海岸線を遠くにみえるように感じ、その海風のにほいも、甲板に立つ存在と、その横にひとつにいる存在も、後ろにも立つ人々の気配までも感じ、なんでそういうことを感じたのかと、とまどった聴く会…。
高麗恵子さんが染めものや制作や空間をつくられていく時、そこからとその先に世界が平和になっていく未来をみます。水面に一瞬に放ち、染み渡る新しい世界。アントレにて、アナログとデジタルのおはなしをおききした時、高麗恵子さんの創造される空間作品は、超アナログと超デジタルが同時にある空間なのではないかと感じます。今までなかったことのなかで、失ってはならない大切なことがよみがえり、育まれていきます。
高麗さんのタイミングを逃す自分時間なんて、なんなんだ…と感じます。いらないものです。
マーブリグのカーテンのさらに先にある空間に溶け合い動いていく時、作業はスルスル気づけばおわっていることもあります。
時間のあっていかない自分を変え、すぐどっかいってしまう自分を変え、素晴らしい時をお伝えしていきたいです。
9月11日京都ロームシアターコンサート、どうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございます。