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尊い凄いコンサート


きのうの府中でのコンサートをありがとうございました。最初の調律が出来上がってまもなく早い時間に先生は会場入りされました。最初のリハーサルが終わるとすぐに2回目の調律です。「全部変えてもらってる」「他の調律師さんじゃできない」とおっしゃるほどの調律でした。その日先生が表現することをあらわすためにリハーサルと調律を繰り返してピアノの音をつくっていかれます。そしてリハーサルと並行して演奏で表現するテーマを開演メッセージの言葉にしてゆかれます。メッセージが出来上がると詩人であり主催者の高麗さんにご確認いただきます。そしてさらにリハーサル、さらに調律です。今日来てくださるお客様に「新しい生命」を経験してほしくて何度も何度も調律してもらっている旨を先生からお聞きしました。コンサート本番の3倍ほどの準備時間があっというまに過ぎお客様の入場時間が近づいてきます。きのうは4回の調律を繰り返されました。

先生のメッセージを高麗さんの御声でお聞きしてコンサートがはじまります。命に染みいる初めてのひびき、言葉を失いただお聴きするよりありません。これほどまでにやさしい美しい内面を普段わからないまま生きていることに気づきました。答は探さなくても内にすでにあり、ここで生きれば生きていける。どこまでも澄んだ澄みきった水のなかにいるようにどんどん浄化されていきます。なにも境のない空間。どこまでも広がる体、生命。。。先生の御言葉のままでした。

第一部「新しい生命、新たな内面」のメッセージにて「哲学的に言えば様々に表現できます。ただしとても長くなります。」とおっしゃったことは、よっぽど文章を読めて理解できる人が1日3時間1ヵ月間読むほどの内容で、それでも多分わからない、と先生はおっしゃいました。それを昨日座っているだけで「経験し認識」させていただきました。いや認識はまだ入口ですが途轍もない未来への手掛かりを経験させていただきました。先生のコンサートのもの凄さに今更ながらにふるえます。尊いコンサートをまことにありがとうございました。堤 康晴

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