寄せては返す波のように
府中どりーむホールのコンサート、最後のアンコールのあまりに美しい愛の音に心が重なり、美しい水色の空間に吸い込まれていくようでした。最後の最後には頭のてっぺんが開きひろがっていき、大海が頭上からひろがっているようで涼やかな不思議な感覚が額にひろがりました。
幾度となく膨大な熱量が生まれ、まるで自分が焼却炉になったように汗がにじみ、繊細な音色の一つ一つに呼び覚まされるような何かを感じました。自分と重なる大きな存在と空間の変容と共に動き、自分の意思であるようでもあり、ないようでもあるような不思議な意思に身を委ね、渦をまく宇宙の中心を身の内に感じました。
古事記は宇宙の始まりからを伝えていると聞いたことがあり、イザナギとイザナミが生まれる前は独神であるとは、独神とは両具有性ということなのかと考えたことがありました。
不思議な重なり
豊穣の海
新しい波がひろがり
寄せては返すゆらぎ
いのちの根源の光
果てしない愛
豊穣の海から生まれる人間の新しい可能性、時空を超えた世界をありがとうございました。