奇跡のコンサート

今日もコンサートの開催を有難うございます。
恵比寿でのコーヒー販売の出店から帰ってきたように会場に辿り着き、前日ともまるで違う神聖な空気がありました。
愛が実現されない疎外の大元が解決されていくとは、人類史の奇跡であります。誰もが苦しむことを引き受け表現してくださる優しい美しい音の中で会場全体が浮き上がるように宇宙に浮上する瞬間を経験します。全てが整理されていく六月、疎外が解決され人間は愛という中身を以って生きるのか抜け殻のようになってしまうのか大きな分岐点にありながら、誰も差別なく境なく受け入れ続けてくれる優しさを経験します。
二部では疎外をも吹き飛ばし大元から変えてくださる音に、役柄や名詞によって疎外されていない一人一人の人間そのものの現れを経験します。神聖な空間の中で大いなる存在の声が聞こえ、この生命の発生の瞬間までを辿ります。どんな存在なのか、生まれについて自ずとわかっていくのが人間と音の中で経験できます。
最後の拍手はまるで一体の様な柔らかい拍手に感動し続けました。誰も手を叩いていないのではないかと思うのに、昨日のコンサートのわびとさびのようにどこからか音が滲み出し静かに響いています。一体である生命から生まれる新しい光のように産声まで聞こえはじめ、疎外のない愛の歴史の始まりを知るのです。
疎外から抜け出し、自己自身の存在、他者の存在そのものに出会い疎外の大元が愛の大元に変わりゆく今を経験します。愛という中身を持ち、その愛は一つも停留することなく神が共に在ってくださるような素晴らしい豊かさを現すことに感謝します。