太陽の光を内包するように
久しぶりのコンサート、そして前日には高麗さんの講演会に参加させて頂き、ご一緒した方が法律で音楽が禁止されているイランで、その法律を覆してコンサート開催がかなったことをそんな偉業を成された方と同じ日本人であることが嬉しいですとおっしゃっていたのを聞いて、なるほどと思わず頷きました。
講演会のお話の中で先生が受けてくださった重荷が空間に光と溶け込んでいくこと、とても自分には腑に落ちました。3回だけなので何が基準なのか分かりませんが、母や親しい方が亡くなる時にその体の輪郭がぼやけることを知りました。体の内側から光が漏れ、体の輪郭が薄れていくのを見て、いつも親しい方なのでその死を受け止められずにもがいたことを思い出すと同時に、空間と魂と肉体の繋がりをそこに見たように感じました。
久しぶりの待ちに待ったコンサート、会場の中心に光が集まり何かの文字のような模様が浮かびました。演奏は光の海を漂っているようで、不思議なゆらぎを感じました。ずっと子宮が暖かく、まるで太陽のような存在と一体化しているようにどこまでも拡がり大きな器になったような体感でした。中心には渦をまく宇宙、ぬくもりに包まれ幸せを経験しました。愛の音から水色の世界が拡がり、香る風が流れ、宙からの光が胸に注がれ、心は生きていることへの感謝に満たされました。時間の感覚がとても不思議で第一部があっという間に感じました。
不思議な宇宙船に乗っているような三鷹コンサート、講演会からの幸せな旅をありがとうございました。