天空の舞
京都のコンサートから、まだ一日だというのに大きな山を超えた感じの今です。京都へと動いたからこそ、遭遇出会えた光景が今も鮮明に心の中にあります。新幹線から見た富士山は真っ青な空の下で、一点の曇りもない颯爽とした姿で立っていました。その頭の上では、この上なくやさしい繊細な雲が、まるで天女の舞のように舞っていました。天上と地上の境がない美しい空間は、コンサートでの「大和は国のまほろば」との言葉が、そのまま口に出てくるのです。ちまちまと思い悩んで生きていることが、瞬時に吹き飛びます。今回の様な富士山は、初めてお目にかかりました。その後、北山の植物園から眺めた大空の雲の動きは、まるで宇宙からの天空を見ているかのようでした。光が交差する中を龍が飛び立ち、神の鳥が白い炎となって舞っていました。一体これは、何が起こっているのかと見入っていました。時計を見たら、コンサートの開場時間でした。何が一体起こるのでしょうかと、神妙な気持ちで会場に向かいました。第一部のメッセージである「むすひ」は「産霊」と表すのだと、高麗さんの書込みで知りました。「やまとの神々は、やさしいのです。」との先生の言葉が心に響きます。先ほど見た光景が目に浮かびます。先生の音から、「思いっきり、いけ」と背中を押して下さっているかのように力が湧いてきます。ですが、途中から突然「待てよ」と思い始めたのです。湧き起こるものを探しているかのように、何かをひねり出そうとしている、ちっぽけな頭を感じたのです。数日前に、判断、決断が遅い自分に対して悔しい思いをしました。二度と繰り返さないと、心に誓ったことを思い出していました。ですが、本当にそうなのかと考えていました。第二部は「魂の成長なくして」です。宇宙を、先ほどの大空が目に浮かびます。そして、はっきりと違うと分かりました。体の反応は正直であり、判断、決断は早いです。「他人の目」と強く言葉が出た時、コンサートが終りました。「他人の目」を気にしていることが、はっきりと分かった京都でのコンサートです。次に向かっていけます。ありがとうございます。