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大海に続く大河


テレビのニュースで弘前城公園の桜の花が三分咲きの映像が映し出されていました。懐かしいお堀沿いの桜並木の道も見え、今日の日に弘前の桜を見せてくださったのだと感謝し胸いっぱいとなりました。

コンサート会場には皆様から贈っていただきました桜の花や花束が飾られていました。ありがとうございます。そして全国からたくさんの方々にお越しいただき、心よりありがたく感謝の気持ちでいっぱいでコンサートがはじまりました。

 

第一部「実存の可能性」

「実存は観ることはできません。私は実存において他には依存しません。自分のことを自分で決めるといいますが、これは自分を観ることができないがゆえに実存そのままあらわすことが、自分で自分のことを決めるということになるのでしょう。私は実存です。ゆえに「実存の可能性」が私が生きることです。他者との関係においても関係を優先しては関係は豊かになりません。」

先生の演奏がはじまると、晴美様がここにいらっしゃるようでした。どこまでも清らかな空気、香りに触れ、自分の内も清らかに洗われ、清々しい水が流れているように気持ち良いです。晴美様と居る時、生命の内に清らかな水が流れるような体感がいつもありました。今日は、久しぶりにその時と同じ経験をしました。美しい生命が生きていける社会を創ることは、人類の悲願であると身にしみます。次に先生が登場した時の演奏は、打って変わり、強く激しい音が続きました。人類の敵と戦っていると感じる音でした。人間が存在を表わして生きていけないように作られた体制を先生が壊して行くように見えました。第2部のメッセージが心に浮かびます。私にはこの時の先生の表現をもって、意味のない戦いにより、多くの生命が犠牲になることは終わると見えたのです。現実はどのように動いていくかはわかりませんが、私にはそう見えるのです。コンサート前のビデオ講演会にてお話させていただきましたが、東北センターにて「実存開明」という言葉を教えていただきました。追い込まれて行く時に存在が開明されるとお聞きした事がずっと心にありました。今の時代は存在あらわさずしては、生きていけないことを身にしみわかる時となっています。追い込まれていく状況となっています。真に危機であるのだと危機を身にしみ感じ、足元から震えが走りました。存在を表し、危機を乗り越えていくと心決め、今日のコンサートに臨みました。存在はつぶされていく社会を先生が壊してゆかれる演奏と聴こえ、これからは存在を世界にあらわし、人間が生きる世界を変えていきたいと強く望みます。存在をつぶすものをすべて壊し、取り払ってくださり、存在そのものがあらわる経験をしました。

第2部「愛のちから」

「いのちおわりて うけつぐ いのち。かなしみをまといながら ただちに新たな新世界実現に向け生きゆく「愛のちから」。「愛のちから」なくして、何事につけ新たなはじまりはありません。旧秩序、あるいは旧体制打開の為の争いは、何ひとつ益するものはありません。誰にも何方にも、ほんの少し今自己が生きている意味を感じ、理解しようとしたら、全宇宙からはたらきかける「愛のちから」がおわかりになるでしょう。」

「いのちおわりて うけつぐいのち」という言葉がそのまま見える悲しく美しいピアノの音に胸の内は悲しみ、愛の涙が流れました。美しい生命はいのちはおわってもうつくしい生命のまま在り続け、美しい生命にうけつがれるという美しい生命の流れが見えました。涙よりありません。この美しい流れを断ち切ることは誰もできないとわかります。生命の内に流れる涙は川の流れのようになった時、アリラン的な演奏が生まれ、胸深く動き、感動に震えました。大陸に流れる大河に秘められた真の歴史があらわると見え、どこで息をしてよいのかとまどう程に緊張し、内から湧き上がる感動に感極まります。この音をなんと表現したら良いのでしょう。言葉には表し尽くせぬ深い感動に震えるばかりです。やがて、生命の内は、大海に続く大河が流れているようでした。実際に目を閉じれば、お腹の底に大河の流れが見え、ごうごうとうねりを上げる水が勢い良く流れているのです。この流れは大海に続くことが見えます。真の自分を世界に表す時が来たとわかりました。

毎日ウクライナのことを考え、何ができるかを考え続ける日々ですが、真の自分を表すこと、存在あらわし生き、新しい世界を創ることが一番状況を変え得る可能性があると考えるようになりました。奇跡が起こる動きができればいいと願います。本音には神がはたらきますので、本音で生きることは当たり前ですが、存在をあらわすことができれば奇跡が起こると見えるのです。新しい世界をどんどん創ることがやるべきことと見えるのです。今日のコンサートで存在あらわし世界を変えていくと決まります。「今自己が生きている意味を感じ、理解しようとしたら、全宇宙からはたらきかける「愛のちから」がおわかりになるでしょう」とのメッセージをそのまま受け、おおいなる勇気を与えられました。コンサート後に楽屋を出た時、世界へ向け出ていく気になっていたことに気づいた時、自然と笑み生まれました。かけがいのない日に仙台の地にて、生まれてきた意味、生きる意味を世界へ実現する時を得、心からありがたいことと感謝します。

皆様にお越しいただき、共に経験させていただき、ありがとうございます。

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