大事なこと
先週リハビリ病院へ母の面会に行って以来、ずっと考えていました。褥瘡の表面は小さくなっても傷が奥深い為に痛みが強く、母のリハビリに支障が出ていました。尿管も、また入っていました。前回病院側に申し入れをしたせいか、面会予約を入れたらリハビリの状況を見てほしいと言われました。介助を受けながらベッドから車椅子への往復移動、廊下の手摺りを掴みながら、カニ歩きの往復をした後の疲弊した母の姿。何を私に見せようとしているのでしょうか。現実は、これだけ厳しいという事実でしょうか。結局は「お年なので」です。ベッドに戻り二人きりになると、母は「ここで死んだら」と私にお金の話をし出しました。「こんな所で死ぬな。死ぬなら家に帰って死のう。パパがそうしたように」瞬時に言葉が飛び出しました。それからずっと、私に何ができるかと考えていました。ベッドに横になったものの眠れず、寝返りをした瞬間に突然気づいたのです。母は寝返りもできないではないかと。その寝返りができたら、起き上がれたら、座れたら、立てたらと、次々と頭に閃いたのです。お義父様と先生との病院での光景が浮かびました。突然、希望が湧きました。更に、京都の応用コースの配信をお聞きして驚喜しました。「本人が決めることが、どれだけすごいことか」「自分を大事にして、周りといい関係になればいい」先生の一言一言が、今の私にとって何もかもがありがたく涙が出ます。私がやれることは、伝えることは、たくさんあると気づきました。次々やっていけばいいのだとわかりました。母が楽しく明るく過ごせるように、リハビリのプログラムではなく、もっと大事なことがあると気づかされました。病院のスタッフの方たちと、もっともっと話していきます。母が、いつものように笑えるように私が動いていきます。力を与えてくださり、ありがとうございます。