大いなる意志の発現
すざましい移り変わりの時代、曖昧なことは許さないそのままが顕れる時代の恐ろしさを感じます。コンサート前にコグリョカフェにてコーヒーを頂き、さらに八坂では魂コーヒーを頂いたせいか、すでに八坂の高麗ギャラリーカフェではコンサート会場にいるようなエネルギー満ちた熱気と震えるような空間を感じ、薫る風が時を告げているように感じました。
そんな流れからだったので、第一音から白い砂漠のような場所にある石畳が見え、心何もなく開放されていきました。内側にある大きな存在が首の後ろから引っ張りあげられるように天へと光の柱となり、天からの光、額に注がれ、神の声を聞く人が存在していたことが本当だと、意識がどこまでも拡張していく中でわかりました。
続く女神のような存在、すべてを包み込み慈しむ慈愛、悲しみが心に染み渡るように入り込むと同時に私も涙が滲み、悲しみが愛に変わるという言葉そのままを体感しているように感じました。人の内にある闇も光も、すべてまるごと包み込んでいく受容の中で、善悪を超えた次元へと、人の闇を包み込み愛の光に変容する震えるような歓喜、感情を超えた高揚感をどう表現してよいか分かりませんでした。
胸が開くように体が開くように内面の宇宙が渦をまき、その一点から湧く光がどんどん光を増し、枯れることのない泉のようで、天からの圧倒的な圧力とひとつに大いなる意志を感じました。
二度目に聞く天の岩戸を開いてくださいという響き、はじめのそれからは古事記が現象として顕れることが始まりました。今回のそれは新しい太陽、新しい世界の幕開けを感じ、いのち生かす源の意志を浴びているような圧倒的な力の発現をみる思いでした。
コグリョカフェでは気持ち引き締まる高麗さんから生まれる言葉の数々に、切羽詰まった現状を個人的にも世界的にも感じました。源の意志ひとつに生きるより道がないことをまざまざと感じた一連の京都での経験でした。
お店にて聴く迎賓館の演奏はどこまでも繊細で先生の優しさに包まれるようでした。演奏の部分だけライブ配信で聴かせて頂き、時空を超えた世界へと飛翔していきました。優しさ満ちる愛をありがとうございました。